手の厥陰心包経(9穴)

手の厥陰心包経は、体内では心包の臓に属し三焦の腑に絡む。体表では、胸、腋窩、上肢前面の中央を走り、中指に至る。その流注により、心包経の経穴は心臓・循環器系、精神意識の障害(神経症)、上肢前面特に正中神経とその支配する筋肉の知覚・運動障害の治療に用いられる。

心包経マップ

経穴効能(五行穴)

中衝→正中神経障害、手の知覚・運動障害、心痛、動悸、ヒステリー、失神、熱中症

 

労宮→手掌熱、正中神経障害、手の知覚・運動障害、心痛、動悸、ヒステリー

 

大陵→手関節障害、手掌熱、心痛、動悸、不眠、ヒステリー、胃痛、嘔吐、精神病

 

間使→心胸痛、動悸、不眠、不整脈、心疾患、ヒステリー、正中神経麻痺

 

曲沢→心胸痛、動悸、胃痛、嘔吐、肘関節障害、正中神経麻痺

経穴効能(五要穴)

大陵→手関節障害、手掌熱、心痛、動悸、不眠、ヒステリー、胃痛、嘔吐、精神病

 

ゲキ門→正中神経麻痺、心胸通、動悸、喀血、吐血、心臓疾患、構音障害、ヒステリー、精神病

 

内関→心胸通、動悸、盗汗、不整脈、心臓疾患、構音障害、胃痛、嘔吐、ヒステリー、精神病

 

壇中→胸やけ、苦満、心胸痛、動悸、咳嗽、喘息、嘔吐、ゲップ、乳腺炎、肋間神経痛

 

厥陰兪→胸部苦満、心胸痛、神経衰弱、肋間神経痛

トップへ戻る