血の生成と運行

血は脾胃の働きによって取り込んだ栄養物(水穀の気)と肺で吸入した清気が脈管内で営気の作用を受け生成する。血は心の推動で循環し、肝によって流量を調節し、脈管内から漏れないよう脾胃が統摂する。

血の機能

脈管を通じて全身を循環し、組織、器官に栄養を与え滋潤する。

臓腑の血

血の機能のなかで、脳の思惟活動や心臓に関係するものを「心血」といい、運動、視覚、脳の情緒に関係するものを「肝血」という。

 

循環している血液は、気・血・津液・精のすべてを含み、このうち濡養作用を血と定義する。たとえば貧血では血と気のいずれも機能低下しているため気血両虚が多い。血液の機能を「営気」、物質面を「営血」という。

血の病理

血の異常

血虚の症状:疲労感、めまいや立ちくらみ、顔色の悪さ、肌乾燥、眼精疲労やドライアイ、爪の割れやすさ、抜け毛や白髪、不安感、眠りの浅さ、生理不順や無月経

 

?血の症状:肩凝り、頭痛、冷えのぼせ、皮下出血やあざのできやすさ、肌の暗色化、女性の場合は生理痛や生理不順、不正性器出血

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