足の厥陰肝経(14穴)

足の厥陰肝経は、体内では肝の臓に属し、胆の腑に絡む。体表では、足背内側、下肢内側の真ん中、腹部の側面を走り、肋骨弓のあたりに至る。その流注により、肝経の経穴は足背、下肢の知覚・運動障害及び生殖器系、婦人科の疾患の治療に用いられる。

肝経マップ

経穴効能(五行穴)

大敦→遺尿、婦人病(生理不順、生理痛、子宮脱等)

 

行間→頭痛、めまい、小便不利、目赤、胸脇苦満、片麻痺

 

太衝→頭痛、のぼせ、めまい、不眠症、胸脇苦満、生理不順、生理痛、足背痛、片麻痺

 

中封→内果腫痛、足関節障害、泌尿・生殖器系疾患、婦人病、神経衰弱、腹痛

 

曲泉→泌尿・生殖器系疾患、婦人病、盗汗、腹痛、膝関節内側・下腿内側の知覚・運動障害

経穴効能(五要穴)

太衝→頭痛、のぼせ、めまい、不眠症、胸脇苦満、生理不順、生理痛、足背痛、片麻痺

 

中都→婦人病、泌尿・生殖器系の障害、下腿内側の知覚・運動障害

 

レイ溝→婦人病、泌尿・生殖器系の障害、下腿内側の知覚・運動障害

 

期門→胸脇苦満、腹痛、腹脹、脹鳴、下痢

 

肝兪→背筋痛、目疾患、肝疾患、婦人病、神経衰弱

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