手の少陽三焦経

手の少陽三焦経は、体内では三焦の臓に属し心包の腑に絡む。体表では、薬指、上肢後面の中央を走り、肩・頚部・側頭部を経て顔面の外眼角に至る。その流注により少陽三焦経の経穴は、顔面、耳、目の疾患、肩関節、上肢伸筋の知覚・運動障害の治療に用いられる。

　　

関衝→尺骨神経麻痺、頭痛、耳鳴り、咽頭炎、発熱、熱中症、失神

 

液門→尺骨神経麻痺、手の麻痺、頭痛、頚腕障害、耳鳴り、咽頭炎

 

中渚→手指手背腫痛・麻痺、頭痛、耳鳴り、咽頭炎

 

支溝→耳鳴り、構音障害、胸脇苦満、便秘、発熱、前腕伸筋の知覚・運動障害

 

天井→頭痛、耳鳴り、胸胸苦満、肘関節障害、上肢痛

陽池→目の疾患、耳鳴、手関節障害、頚腕障害

 

会宗→耳鳴、前腕伸筋の知覚・運動障害

 

外関→手関節障害、頚腕障害、頭痛、目赤、耳鳴

 

石門→小便不利、生理不順、腎炎、水腫、下痢、腹痛、産後の体力回復

 

三焦兪→腹脹、腹痛、腸鳴、下痢、小便不利、水腫