中医学の古典
東洋医学は中国伝統医学に由来します。
狭義→中国伝統医学(鍼灸、薬膳、漢方薬)など用いた漢方医学です。
広義→アジア圏(トルコより東の地域)で生まれた伝統医学
(イスラム圏:ユナニ医学、インド:アーユルヴェーダ、モンゴル、チベット)
神農本草経
神農は農耕・医薬・商業の祖と言われる中国古代伝説の人です。
市を開いて物々交換や草木を自ら毒味し1日70回中毒にあいながら
毒性の効能を明らかにしたと言われてます。
編集は前漢から後漢中期頃で薬物は365種類(動物薬67種、
植物薬252種、鉱物薬46種)で上品120種(長期間服用)、
中品120種(病気を予防)、下品120種(有毒で長期間使用
控える)があります。
黄帝内経(素問・霊枢)
「素問」は、生理、衛生、病理などの基礎医学
「霊枢」は、診断、治療、鍼灸術の臨床医学
中国の思想哲学である陰陽五行説が基盤で
素問は中国伝統医学の根本となる書です。
傷寒雑病論
後漢時代に張仲景に書された「傷寒雑病論」
「傷寒」の病態や診断段階に応じた処方を示したもの
「雑病論」は慢性病などの様々な病気の治療法を示したもの